双極性障害と自己コントロールのパラドックス

|

双極性障害と向き合う

最初からこんなことを言うのもなんですが、自己コントロールと言っても、双極性障害(いわゆる躁うつ病)の場合はどうも一筋縄にはいきません。躁病相や鬱病相で、テンションが上がったり下がったりしてきますよね。その度合いがひどくなると、脳が自覚的な予測を超えて、正常な機能をしなくなる訳です。ですから当事者自身が理性的かつ客観的に、病状を把握したり判断するのに、どうしても無理が生じる、つまり目が曇るという状態になるのです。

この側面は双極性障害の持つ大きな特徴で、「病状が病識が超える」ことの一面と言えるでしょう。この事実を押さえておくことはとても重要なポイントです。自分の症状を把握できなければ、病相が悪化した時に、自己コントロールしていくことが、かなり困難になる可能性を免れませんからね。それでもなお、自己コントロールの必要性を、経験的に感じるのは、コントロールをしていても引き起こされるだろう損失と、まったくコントロールなしで無防備に引き起こされる損失とを比べると、天と地ほどの開きがある、と言っても大げさではないということです。また、その境界線を越えないようにできるだけ先手を打つ必要があります。

自己コントロールによって、病状の把握やメンタルな面での安定に結びつくと考えます。生活習慣の把握と部分的な改善も安定の亜助けになります。個人差はありますが対外的な言動を自覚することができ、社会的信用を守ることや再構築にもつながると思います。
ただ自己判断に限界(病識を失う)もあるので、病気に理解のある信頼できる人、同居する家族や近親者の意見に耳を傾ける姿勢や態度も大切です。また第三者の判断も自分のバランスを見るのに役立つでしょう。自分とそれを取り巻く世界を少し俯瞰的に眺めてみたり、近寄って感じてみたり、いろんな角度から確認しながら、症状を自覚していくことは、地道なことですが、とても役に立ちます。ともかく積み重ねがものを言うのです。柔軟性を持った対応で病気に臨みましょう。

次は「誰のためでない、ただ自分にために」です

| トップ | ルール&マナー | ころんだカモメ | コンテンツ | 運営人紹介 | お知らせ | メール | リンク | |